本の虫のおうち生活

雑食の読書好きによる感想

「ノッキンオン・ロックドドア」青崎有吾

 

ノッキンオン・ロックドドア (徳間文庫)

ノッキンオン・ロックドドア (徳間文庫)

 

 二作目を読むための二度目の読了。

かなり昔に読んでいて、好きな作品だったけど、記憶が曖昧だった。

二度目も笑えて、サクッと読めて、少し切なくておもしろかったなぁ。

青崎有吾さんの、言葉のチョイス雰囲気が好き。

 

短編集

1)ノッキンオンロックドドア

「不可解専門」の氷雨と「不可能専門」と倒理の二人の探偵の共同経営事務所。

設定がとても好き。少しというかかなり変わっている二人の探偵が、結構失敗しながら何だかんだ事件を解決していく。2人はどういう関係なのか、過去に何があったのか、秘密が多そう。

2)髪の短くなった死体

犯人が髪の毛が必要だったわけじゃない。

3)ダイヤルWを廻せ!

やっぱり二人で解決した方が速いんじゃない?

4)チープ・トリック

私の好きなキャラクター。チープトリックな犯罪を作る美影の登場。

のらりくらりした彼がなぜか好き。

5)いわゆる一つの雪密室

雪に足跡が無い密室の話。

6)十円玉が少なすぎる

好きな話。「10円玉が少なすぎる。あと五枚は必要だ」の言葉から、想像を膨らませて、どんな状況か、何故必要なのかを、部屋にいながら考える話。

ある意味良くある設定だが、ぽんぽん新しいアイデアが出てくるのは楽しい。

探偵が2人いる設定が生きている。

7)限りなく確実な毒殺

四年前の密室の謎は何?