本の虫のおうち生活

雑食の読書好きによる感想

「博多豚骨ラーメンズ9」木崎ちあき

博多豚骨ラーメンズ9 (メディアワークス文庫) [ 木崎 ちあき ]

価格:671円
(2020/6/26 15:27時点)
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おもしろかった!最初見たとき、本が薄いなーと思ったけど、そのおかげか展開が速くて飽きる暇がない。馬場が入院中で居ないことを忘れるくらい、夢中になった。

 

今回の主役は、スリ兼ホストの大和。

彼の過去を9巻目にして知れることになろうとは…。

みーんな、色んな過去があるから博多のこの場所にたどり着いたんだね。

大和がメインの事件にこんなに関わるのは珍しい。

 

斉藤君も、今度こそ殺人会社じゃないまっとうな就職をした!と浮かれていたら、

社員が連続で失踪していることが判明。結局、彼が関わる会社がターゲットになるようになっている。注目されていいけど、きっと彼は一生不憫…。

 

天才情報屋・榎田は全ての上に立っている。それも再確認できる。

彼を出し抜こうと考えちゃダメ!その上の仕返しが待っている。

大和とのやり合いが、真っ当な若者同士で微笑ましい。

それにしても、最近、林ちゃんと馬場の家族感が増しているなぁ。

裏稼業の仲間たちがそれぞれ活躍して、入院中で出番が少ない馬場が最後の最後はとどめを刺す。王道で、楽しめる本だった。このシリーズで一番好きかも。