本の虫のおうち生活

雑食の読書好きによる感想

「やめてみた。」わたなべぽん 

やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方 (幻冬舎文庫) [ わたなべぽん ]

価格:506円
(2020/11/25 21:42時点)
感想(10件)

ミニマリストの簡易版?日常の中で要らないものはたくさんあるんじゃない!?と思った主婦の作者さんの漫画エッセイ。

ストイックにはなれないけど、今の生活の中でトキメキを感じないのに、習慣だから、なんかしてないと変な気持ちになるからと、なんとなーく続けていることを、一個ずつやめていく。それだけで、心に余裕が生まれて、新しいことを身につける気持ちが生まれる。

「新しい物を受け入れるには、今あるものを捨てなければならない」

その通りだと思う。心のキャパシティは決まっているんだと思う。何となーく続けていて、止めるのは無理だと思っている物でも、一回でも一週間でもやめてみれば、なーんだ、要らないんだ!と気づくものは多い。習慣を作るのはとても難しいけれど、壊すのは簡単。要らない習慣はすぐに壊れてくれる。(結構、ありがたい)

プチプラのアクセサリーをたくさんコレクションして、眺めているのが好きでも、少し高いお気に入りのアクセサリー1個を、大切にしている方が心がトキメイたりする。

すごくわかる。使い捨てだと思って買うものより、好きで楽しんで買ったものの方がそりゃ素敵だよね。それをずっと眺めている方が、トキメクのは当たり前。

それに、世間の常識にのっとって、大切にしている物。              必要だと思っている物、この作者さんが言うように、例えば「炊飯器」、いい性能のものが世の中には出回っているけれど、土鍋で炊くご飯も少人数ならいい。

最近、私の家でも古い炊飯器が壊れて、レンジで炊けるものに替えたので良くわかる。「なんだ、無くたって大丈夫じゃん!!」と思えて、正直びっくりした。

自分の気持ちは少しのことで変わるんだな。

何かを無くしたら何かを得る。幸せそうな作者さん夫婦を読んで、素敵だなぁと思えた。何度も意識を変えるために、読みたいエッセイ。

簡単に、軽く読める漫画にこんなに共感できる、おもしろく、当たり前に疑問を持って、自分を変えるきっかけになる素敵なエッセイでした。