「ノッキンオン・ロックドドア2」青崎有吾
待ちに待ったノッキンオン・ロックドドアの続編。
私にとっては衝撃的な四年前の密室の真相だったな・・・。
歪んでいるのは美影だけだと思っていたけど、一番歪んでいるのは、この二人だったのか。それも良いな。この作品は続くのかな?これで終了?
1)穴の開いた密室
タイトルだけで面白そう。でっかい穴がチェーンソーで開けられた壁。
なんで?それは密室なのか?色々突っ込みたいけど、綺麗に回収されてまあ、納得。
そうするしかなかったのだよね。
2)時計にまつわるいくつかの嘘
死んでいた女性の腕時計が止まっていた時間には、完璧なアリバイがある容疑者!
はた目には、ダメなカップルだけど、他人にはわからないものだ。本人たちが幸せならいいのだ。そういう話。
3)穿地警部補、事件です
初の穿地警部補目線の話。彼女も結構悩んでる。
女性も男性も違うのだから、それに固執してもツラいだけ。
4)最も間抜けな溺死体
水の入っていないプールに誤って飛び込んで死んだ男。
ところどころに、昔のドラマのネタを入れてくるのが面白い。
5)ドアの鍵を開けるとき
衝撃だったな。四年前の密室での倒理傷害事件。これが解決編になるのかな。
なんだろう、歪んでいる話がとても好きな私としては、おもしろかった。
やっぱり美影好きだなぁ。
青崎有吾さんの小説は他にもたくさん読んだけど、このシリーズの雰囲気が好き。
また読みたいな。