本の虫のおうち生活

雑食の読書好きによる感想

「ノッキンオン・ロックドドア2」青崎有吾

 

ノッキンオン・ロックドドア2 (文芸書)

ノッキンオン・ロックドドア2 (文芸書)

  • 作者:青崎有吾
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: 単行本
 

 待ちに待ったノッキンオン・ロックドドアの続編。

私にとっては衝撃的な四年前の密室の真相だったな・・・。

歪んでいるのは美影だけだと思っていたけど、一番歪んでいるのは、この二人だったのか。それも良いな。この作品は続くのかな?これで終了?

 

1)穴の開いた密室

タイトルだけで面白そう。でっかい穴がチェーンソーで開けられた壁。

なんで?それは密室なのか?色々突っ込みたいけど、綺麗に回収されてまあ、納得。

そうするしかなかったのだよね。

2)時計にまつわるいくつかの嘘

死んでいた女性の腕時計が止まっていた時間には、完璧なアリバイがある容疑者!

はた目には、ダメなカップルだけど、他人にはわからないものだ。本人たちが幸せならいいのだ。そういう話。

3)穿地警部補、事件です

初の穿地警部補目線の話。彼女も結構悩んでる。

女性も男性も違うのだから、それに固執してもツラいだけ。

4)最も間抜けな溺死体

水の入っていないプールに誤って飛び込んで死んだ男。

ところどころに、昔のドラマのネタを入れてくるのが面白い。

5)ドアの鍵を開けるとき

衝撃だったな。四年前の密室での倒理傷害事件。これが解決編になるのかな。

なんだろう、歪んでいる話がとても好きな私としては、おもしろかった。

やっぱり美影好きだなぁ。

 

青崎有吾さんの小説は他にもたくさん読んだけど、このシリーズの雰囲気が好き。

また読みたいな。