「警視庁幽霊係の災難」天野頌子
あらすじ
幽霊が見えることから、警視庁唯一の幽霊係・柏木警部補が、今度はコンビニ強盗の人質に。柏木の胃の痛みの限界が迫る中、犯人の要望は「昔の知り合いを連れてこい」
感想
初めて読む警視庁幽霊係シリーズ。第6弾らしい。
事前情報なしに読みだしたけど、印象として”とにかくキャラが濃い!”
柏木君が所属する「特殊捜査室」のメンバーがおもしろい。
物に宿った記憶を読める美女、犬と会話が出来るオネエキャラの警視庁の最終兵器
など魅力的な人がいっぱい。これは他の部署の人に疎まれるのも少しわかるかも。
柏木君が人質になっていることで、「特殊捜査室」のメンバーが大活躍していて、いつもひどい扱いを受けている柏木君だけど、愛されてるな~と感じられてほっこり。
犯人は誰か分かりやすかったけど、昔のいじめ問題のなごりが残っていて、切ない気持ちになった。教師、父親、クラスメイトだれも救われない問題…。
事件の過去は空しい中、柏木に憑りついている女子高生幽霊・結花の献身的な愛に幸せになった。これからも頼りない柏木を守って欲しい。
著者の天野先生と少し共通点も見つけて、勝手に縁を感じている。
他の作品も読んでみよう。