「怪盗クイーンはサーカスがお好き」
怪盗クイーンはサーカスがお好き (講談社青い鳥文庫) [ はやみね かおる ] 価格:814円 |
子供の頃から大好きな「怪盗クイーン」シリーズ。
クイーンの自分以外は何物でもない雰囲気と、ジョーカーの強さ、REの機械なのに人間っぽい雰囲気。軽そうで重い、全てが大好き。
段々と大掛かりになって、世界観が広がっていく作品がけど、初期の、キャラクター同士の軽いやり取りの後ろ側で、世界の闇が広がっていく作品が素晴らしい。
子供が読んでも、少しの闇を感じさせられる展開が、子供の頃から好きだった理由なのかな。
スーパーヒーローが現れるわけないよ!と思うけれど、夢を見るのは自由。
クイーン一団のようなヒーローが表れたとしたら、希望が見える…。
自分が頑張れるまで耐えてみようかな、と思える。
いくつになっても、いくら年をとっても、希望を感じられる作品はその上を行く。
段々と壮大になっていく「クイーン」シリーズだけど、この頃の雰囲気も素敵だなあと感じる。
全てを超越するクイーン。
クイーンに負けまいととてつもない努力と忍耐をするジョーカー。
2人の人並み外れた人間に振り回される世界最高の人工知能RE。
この三人(?)のチームワークに勝てるものはない!と信じさせる素晴らしいキャラクター。
一度読んだら、大人げなくともハマってしまう作品。
何度読んでも、子供の頃に戻るわけではない、大人の自分で希望を持てる不思議な作品。いつまでも大好きな作品…。