本の虫のおうち生活

雑食の読書好きによる感想

「信念を貫く」松井秀喜

信念を貫く(新潮新書)【電子書籍】[ 松井秀喜 ]

価格:660円
(2020/8/31 19:15時点)
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心を整えることは体のメンテナンスより大切なのかもしれない。

トップスターの松井選手でも、ここまで悩むのか…。と思うけれど、それを乗り越える心の強さはさすがだなと思わせてくれる。考えさせられる本だった。

一番心に残るのは、前作でも触れられていたけれど、

 

心が変われば、行動が変わる

 行動が変われば、習慣が変わる

 習慣が変われば、人格が変わる

 人格が変われば、運命が変わる

 

星稜高校に貼ってあったという格言。

とても素晴らしいなと思う。「運命」のところを「人生」に替えても心に響く。

自分の人生は良いコトが無かったと思うより、自分がどれくらい自分の幸せに向かって努力したかを考える方が価値があると思うから。

こんな風に行動できる人間は、今の自分以上の人になれると思う。それを苦しみの中に成し遂げられた人が、人々を引き付けられるのかなと感じた。

でも、成し遂げた人は結局一年前に誓ったことを忘れない人だ。ずっと遊びの最中でも心の片隅に置いて、次の日にはこの行動をしようと考えることをやめなかった人なのかなと思う。

自分に置き換えてみても、昨日すごい言葉だと、感銘を受けても、自分は無理心のどこかで思って、忘れている。その方が楽だから…。

普通の人では、頭がパニックになる場面でも松井選手の心の整え方には感服する。そりゃ、トップスターだからと考えるのは簡単だけれど、それだけじゃなく、彼も悩みに悩んで、本当に自分の決断は正しかったのかと後悔もして今の松井選手があるのかと考えると尊敬すると同時に少しホッとする。

巨人ファンの自分からしたら、ほど遠いトップスターの素顔を感じられてただただ嬉しい。そんな中から、苦しみの中から、学び取ることが多くて、野球に興味がない人にも生きるすべとして、松井選手の本はおススメしたいなぁと思う。

 

どんな人間でも、自分とかけ離れた人ではないし、どんな人間でも、深い浅いの違いはあれど悩みは同じなのかなと感じさせてくれウ。人間味を感じる本だったな。

松井選手でも自分を優柔不断だと思い、決断を間違えたかと感じる。テレビなどでは、完璧な姿を見せてくれるから、心の内側を除けるのは貴重で有り難い。